ロイ・リキテンスタイン

『垂直のりんご』

1983年／木版／ed.37/60／レゾネNo,199／99×88cm（額外寸）

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リキテンスタインは1980年に再び、その後の絵画制作において

大きな役割を果たすことになるブラッシュストローク（筆の跡）を用いた静物画を

描き始めるが、モチーフとして最初に選んだのがリンゴだった。

2年後の1983年に、リキテンスタインは木版画集「Seven Apple Woodcut Series」を制作。

そのうちの一つがコチラの『Vertical Apple』。

手彫りで版を作り、和紙に水性のインク用いバレンを使い刷り上げる日本風の技法で

制作されている。

りんごはかつてセザンヌが探求したモチーフでもあり

アダムとイブの禁断の果実（りんご）やニュートンの引力のりんご、

ビートルズにも影響を与えたというマグレットの青いりんご

Apple社のりんご・・・

たかがリンゴ。されどリンゴ。

それらは全て人間の知と深く関わっており、全人類にとって重要な役割を果たしている。